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現地レポート

伝統の舞を再び RSS

2015年12月24日 21時46分

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薩摩隼人は真っ向勝負の道を選んだ。公式プログラムに記してあるとおり、「鹿商スタイルを貫き通す」を体現したわけだ。

真っ向勝負を挑んだ鹿児島市立鹿児島商業。写真は⑭山田 亮平選手

真っ向勝負を挑んだ鹿児島市立鹿児島商業。写真は⑭山田 亮平選手

「JX-ENEOSウインターカップ2015(以下、ウインターカップ2015)」の2日目、男子1回戦、神奈川・アレセイア湘南vs鹿児島・鹿児島市立鹿児島商業の一戦は、107-89でアレセイア湘南が勝利した。鹿児島市立鹿児島商業は高校総体に続いて、ウインターカップ2015でも初戦で敗れたことになる。

福永 健司コーチは「得点は80点台に乗せることはできたのだが、前半の得点が低すぎました(36得点)。アレセイア湘南のディフェンスが良かったこともあって、ゴールに向かうことができなかったし、自分たちもしなかった。それは⑦アブ フィリップ選手の高さや身体能力が想像以上で、ノーマークのシュートもブロックされてしまったから。そのため前半はプレイが消極的になりました」と悔やむ。

それでも17点ビハインドで迎えた後半、たとえブロックショットをされてもレイアップシュートに持ち込み、ディフェンスでは積極的にダブルチームを狙うように、再び指示を出した。体力的に厳しい時間帯でも自分たちの持ち味が出せることこそが、今年のチームをして初めてウインターカップへの道を開かせた一番の要因でもあるからだ。悔いがないと言えば嘘になるだろう。しかし彼らは最後まで、自分たちのバスケットを貫き通すことだけを曲げなかった。

レベルアップを誓う④熊之細 拳選手

レベルアップを誓う④熊之細 拳選手

試合前、選手たちは学校伝統の踊り――体育祭でも毎年最初に披露される「チンチンチャイナマイ」を、ベンチ入りできずに2階スタンド席で応援するチームメイトとともに舞った。そうして自らの鼓舞しながら、関東にいる同校OBへの感謝も込めたのだという。そんなところもまた、鹿児島市立鹿児島商業が貫き通した“らしさ”と言える。
もちろん、初出場で満足をするつもりはない。新チームのキャプテンであり、今大会のキャプテンも務めた④熊之細 拳選手は「この経験を生かして、試合に出られなかったメンバーにもアドバイスをしていきたい」と言う。「新チームはまた小さいので、今年以上に走るバスケットを追求したい」とも。

熊之細選手は鹿児島市立緑丘中学校出身。同じ中学校を卒業した先輩に永吉佑也選手(NBL・東芝ブレイブサンダース神奈川)がいる。今はまだ永吉選手のようなパワーを持ち合わせていないが、最上級生としてどこまで先輩に近づけるか。挑み続けてほしい。負けたあとにこそ真価は問われるものだ。

試合前に行なった「チンチンチャイナマイ」

試合前に行なった「チンチンチャイナマイ」

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