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現地レポート

【大会前特集②】 JX-ENEOSウインターカップ2015開幕まで、あと3日 ~展望を覆すドラマを!~ RSS

2015年12月20日 19時51分

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 「JX-ENEOSウインターカップ2015(以下、ウインターカップ)」開幕まで、あと3日。今大会に出場する全100校は、そろそろ学校での最後の練習を終え、開幕に向けて気持ちを高めて、待ち遠しにしていることだろう。
 本日は、今大会の展望、見どころを紹介していきたい。

宮城・明成高校

宮城・明成高校

 男子では、大会を引っ張るのは現在2連覇中の宮城・明成だろう。今年度は国体こそ決勝戦で敗れているが、高校総体では前評判通りの強さを発揮して初の栄冠を勝ち得た。その中心にいるのは、男子日本代表候補にも選出された#8八村 塁選手。高さ、強さ、うまさを兼ね備えたオールラウンダーは今大会注目ナンバーワンと言っていい。もちろん彼一人の力だけで勝てるほどバスケットは甘くない。彼をサポートしつつ、ときに彼以上の働きができる#6納見 悠仁選手、#10三上 侑希選手、#9足立 翔選手らの存在も見逃せない。また、国体の決勝戦で茨城県に敗れたことが、彼らのなかに危機感を生み、今大会に向かう集中力は並大抵のものではないだろう。

愛知・桜丘高校

愛知・桜丘高校

 その明成を追うのが高校総体2位の愛知・桜丘と、国体で明成を破った茨城県の中心メンバーの土浦日本大学。桜丘は#10モッチ ラミーン選手を大黒柱に据え、キャプテンの#4鈴木 空選手、司令塔の#7高橋 理輝選手らが脇を固める。スクリーンを巧みに使ったチームオフェンスもより精度を上げてきているはずだ。土浦日本大学はアウトサイドに#4山﨑 純選手、#10松脇 圭志選手、#8杉本 天昇選手、インサイドに#5平岩 玄選手、#6軍司 泰人選手といった実力者を擁している。今大会も攻撃的なバスケットで国体の再現を目論んでいるはずだ。

 さらに、8シードに名を連ねる新潟・帝京長岡京都・洛南東京・八王子学園八王子も虎視眈々とメインコートを狙っているが、忘れていけないのが福岡・福岡大学附属大濠。今年度の男子U-16日本代表選手を3人抱え、さらに明成の八村選手をライバル視するエースでキャプテンの#4牧 隼利選手の存在も見逃せない。「今年度は明成と福岡大学附属大濠がリードする」と言われながら、高校総体ではよもやの初戦敗退。その悔しさを東京体育館で晴らすことができるか。高校総体でその福岡大学附属大濠を破った福井・北陸、伝統のディフェンスからブレイクというスタイルを出す秋田・県立能代工業なども侮れない。

 男子は明成が一歩リードしているようにも見えるが、予想がつかない混戦模様。この混戦を抜け出し、最終日に笑うのはどのチームだろうか。

愛知・桜花学園高校

愛知・桜花学園高校

 続く女子の注目は、愛知・桜花学園の大会4連覇と3年連続高校3冠、つまり「高校9冠」が達成なるかだろう。「高校9冠」は過去に1校――1996年から1998年にかけて、田臥 勇太選手(現:リンク栃木ブレックス)を擁する県立能代工業しか成し遂げていない偉業である。3年間、全国大会で負けなしで終わる頂点の景色とはどのようなものなのか。チームを引っ張るキャプテンの#4遠藤 桐選手、ケガから復帰してきた#5脇 梨奈乃選手ら最上級生が、#10馬瓜 ステファニー選手を筆頭とした力のある下級生を叱咤激励しながら、偉業に挑む。結果如何に関わらず、彼女たちの挑戦に注目したい。

岐阜・岐阜女子高校

岐阜・岐阜女子高校

 その桜花学園に高校総体、国体とあと一歩のところまで迫りながら、その一歩に泣いてきた岐阜・岐阜女子。それでも彼女たちは誰一人諦めていない――最後に笑うのは自分たち、岐阜女子なのだと信じているはずだ。キャプテンの#4村瀬 久美選手を中心に、地道に積み上げてきた力を出し切れば、きっと光は射してくる。

 その2校に千葉・昭和学院愛媛・聖カタリナ女子が絡み、さらに東京・東京成徳大学茨城・明秀学園日立宮崎・県立小林あたりが一瞬の隙も逃さないよう、その目を光らせている。また大阪・大阪薫英女学院は新ヘッドコーチのもとで伝統を忘れず、それでいて新たなバスケットスタイルを積み上げてきている。新潟・開志国際は下級生チームながら力のある選手がそろっており、この2校が大会の空気を一変させる存在になることも十分に考えられる。

 もちろん、東京・明星学園福岡・福岡大学附属若葉愛知・安城学園山形・山形市立商業福井・県立足羽といった全国屈指の強豪校も上位進出の可能性を秘めている。男子同様、女子も混戦になることは必至だ。

 ここまで、これまでの大会結果をもとに記してきたが、あくまでも予想であり、予想が外れることもまたスポーツの醍醐味、楽しさである。ウインターカップは負ければ終わるトーナメント方式なだけに、初日から何が起こるかわからない。
 そして、大会が始まり、1試合40分間が終わるまで、男女100校すべてに優勝のチャンスはある。
 この答えは、3日後の23日(水・祝)からいよいよ始まる東京体育館のコート上だけでしか見れないのだ。どんなドラマを見せてくれるのか、今年のウインターカップも目が離せない。

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