ニュース

第2回FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会 大会最終日 vsカナダ 現地レポート

2012年8月27日

 「第2回FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会」は大会最終日。日本は銅メダルを賭けて、カナダと対戦。カナダとは6月末から行われたFIBA女子世界最終予選にて、ハヤブサジャパン女子日本代表チームが敗れた相手であり、あと一歩でオリンピック出場権を逃しました。ハヤブサジャパンのリベンジ、そして世界「銅メダル」を賭けて、試合に臨みました。
 
 日本は#4中村、#5畠中、#6馬瓜、#8山田、#11井澗でスタート。

 第1ピリオド、カナダは、開始早々から高さを生かした#14、#15、#12のポストプレイやリバウンドで攻めてくる。一方、日本は硬さからかシュートが決まらず、苦しい展開。しかし、この大会好調の#4中村のドライブインで相手のファウルをもらい、バスケットカウントを決める。そこから、日本のオールコートプレスが機能し始め、リズムを掴む。最後は#4中村のフリースローで加点し、20-23と3点ビハインドで終了。
 
 第2ピリオド、日本は#5畠中の3Pシュート、#6馬瓜のフリースロー、#4中村と#11井澗のジャンプシュートと次々とシュートが決まり、開始5分で33-29と逆転に成功する。一方、カナダはリバウンドからのシュートや、#4のジャンプシュートやバックドアプレイで得点を重ねていく。しかし日本の勢いは止まらず、#9宮崎のレイアップシュート、#8山田と#5畠中の3Pシュート、#4中村のバスケットカウントで完全にペースを掴む。51-40、日本が一気に突き放し、前半終了。
 
 第3ピリオド、カナダは#9、#12、#14のインサイドを使ってポストプレイで攻めてくる。一方の日本は疲れからか足が止まりはじめてくるが、#9宮崎が3Pシュート、レイアップシュートと気を吐き、さらに#6馬瓜も合わせからジャンプシュートを決める。だが終盤、カナダの高さを使った攻撃が止められず、63-68と逆転を許して最終ピリオドへ。
 
 第4ピリオド、追い上げたい日本は、#7永井の3Pシュートを皮切りに、#4中村のバスケットカウント、#7永井のドライブに合わせて#6馬瓜がジャンシュートを沈め、じわじわと点差を詰める。だが、カナダも簡単には主導権を譲らず、#12を中心にインサイドを攻め、加点していく。追いかける形になった日本は、残り43秒、#8山田の3Pシュートが決まり、77-80の3点差まで詰めたが、追い上げもここまで。最終的に77-84で敗れ、惜しくもメダル獲得にはなりませんでした。
 
 女子アンダーカテゴリー史上、初の世界4強入りを果たした女子U-17日本代表チームは、前回大会から順位を一つ上げ、第4位で終了しました。メダルまではあと一歩及びませんでしたが、予選ラウンドでヨーロッパの強豪・スペインを破るなど、小さくても粘り強く守り、果敢に攻める姿勢を見せました。

 今大会の優勝は、決勝戦にてスペインを75-62で下したアメリカ代表チーム。圧倒的な力の差を見せつけ、全勝で金メダルを獲得しました。
 また、決勝戦終了後に行われた表彰式では、大会ベスト5とMVPの発表がありました。日本からは、#4中村 優花選手と、#6馬瓜 エブリン選手が大会ベスト5に輝きました。

最終順位
1位 アメリカ
2位 スペイン
3位 カナダ
4位 日本
5位 オーストラリア
6位 イタリア
7位 ベルギー
8位 オランダ

個人賞
【MVP】
 Diamond DESHIELDS選手(アメリカ)
【大会ベスト5】
 Linnae HARPER選手(アメリカ)
 Diamond DESHIELDS選手(アメリカ)
 中村 優花選手(日本)
 馬瓜 エブリン選手(日本)
 Leticia ROMERO選手(スペイン)

 連日、日本から遠いオランダまでかけつけ応援してくださった皆さん、時差の関係で夜中にもかかわらずパソコンの前等で応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
 女子U-17日本代表チームは、明日、日本へ帰国します。