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第33回男子ウィリアム・ジョーンズカップ 第5戦vsヨルダン代表

2011年8月11日

 第33回男子ウィリアム・ジョーンズカップに参戦中のハヤブサジャパン。8日にアラブ首長国連邦に待望の1勝、を挙げ、9日の韓国戦も2点差の惜敗と、チームケミストリーや結束が日に日に高まり調子を上げてきています。

 今日の相手は2009年FIBA ASIA選手権大会3位の強豪ヨルダン。試合前のミーティングでコーチ陣からは「今までの対戦チームの中で一番フィジカルが強いかもしれない」と言われるほど、210cmオーバーの飛び抜けたサイズはいないが、200cm級の選手がどのポジションも担え、スクリーンプレイから外角やパワフルなドライブを仕掛けてくるチームです。

 今日の日本は前日から試合に合流した#7太田、#9正中をスタートに起用。#8酒井、#10松井、#14荒尾の布陣でスタート。

「この大会のボールや床や、タイペイの風土になれてきた」という#10松井が序盤から好調。外角はもちろん、合わせのプレイから加点していきます。ヨルダンはやはりパワフル。ドライブでの前進をまともにディフェンスで受け吹き飛ばされてしまいます。また、外角シュートも巧く、中外バランスよく得点してきます。

 日本は選手をこまめに入れ替えながら試合を進めます。代わった#11西村、#18富樫らガード陣も果敢に攻め、また、合わせのプレイも増えてきましたが、前半は終盤にヨルダンの外角を立て続けに決められて35-40の5点ビハインドで終了します。

 迎えた後半。相手の外角を決められた直後に、#7太田から#14荒尾の合わせ、#9正中の速攻が決まると、ヨルダンは判定に不服を現した選手がテクニカルファウルを宣されます。それでも抗議をやめない同選手に対して、もう一度テクニカルファウルが吹かれ、日本は4本のフリースローを得ます。#10松井が3本を決め、42-43、1点差。直後にスティールから#9正中の3Pシュートで45-43と逆転し、一気に日本ペースに持ち込みます。その後も日本は攻める手を緩めず、10点リードのまま最終ピリオドに突入します。

 最終ピリオドに入っても#10松井のシュートは落ちません。立て続けに加点し、日本はリードを保ちます。一時一桁差まで追い上げられますが、日本は我慢し#7太田のダンクや、#8酒井のドライブで再び点差を開いていきます。最後は選手を入れ替え、終了間際に#15鎌田のダメ押しゴール下が決まり、87-70で試合終了。
日本はヨルダンに快勝し2勝目を挙げました。

 強豪撃破に盛り上がるロッカールーム。1戦1戦、着実に力を増しています。12名のエントリー制限で出場できない選手や日によって選手の好調の波があるものの、選手個々人は与えられた場面で最大限の力を発揮するべく常に努力を怠らず、またそういった選手の頑張りがチーム力の向上につながっています。

 これで5試合が終了。今大会の折り返しを過ぎました。残りは最大4試合。選手の疲れも見えてきましたが、大きな故障者なく試合に臨んでいます。11日のマレーシア戦も確実に勝利し、さらに上昇気流に乗りたいところです。