公益財団法人日本バスケットボール協会

　2011(H23)年1月に開催いたしました、「第86回天皇杯・第77回皇后杯全日本総合バスケットボール選手権大会」におけるドーピング検査において、下記選手に陽性反応が検出されました。

　当該選手についてはドーピング防止規程に則り、日本ドーピング防止規律パネルにより当該選手の個人の各競技結果の失効等の決定が下され、日本バスケットボール協会として承認いたしました。

　財団法人日本バスケットボール協会では本件が日本バスケットボール界初めてのドーピング防止規程違反事例であることを重く受け止め、当該チームへ下記処分を下すことと致しました。

■当該選手
アイシンシーホース　ライアン･フォーハンケリー選手

■規律パネルの決定
・第86回天皇杯・第77回皇后杯　全日本総合バスケットボール選手権大会男子決勝でのドーピング検査において日本ドーピング防止規程2.1項の違反が認められる
・ドーピング防止規程9条及び10.1.1項に従い、競技大会(平成23年1月10日の第86回天皇杯・第77回皇后杯全日本総合選手権大会)の個人の各競技結果は失効する
・同規程10.4項に従い、資格停止処分を伴わない譴責処分とする
・暫定的資格停止は平成23年2月3日をもって解除される

■JBAの決定
所属チーム(アイシンシーホース) に対し、次の処分とする
・戒告
・本件に関するチームとしての検証(顛末)、及び再発防止対策・教育計画の文書提出
・同大会の強化奨励金(500万円)返納

■JBAの決定理由
・ドーピング防止のルール違反を犯した事は事実であり、重大な問題であること
・本件に関して、チームとしてドーピング防止への対応に齟齬があったこと
・日本バスケットボール協会としては本件を重く受け止め、今後のバスケットボール界において二度と違反が行われないよう、啓発の意味を勘案したこと

■経緯
2011/1/24　第86回天皇杯・第77回皇后杯 全日本総合選手権大会におけるドーピング検査陽性(違反が疑われる)
2011/1/24　当該選手への暫定的資格停止
2011/1/31　当該選手への聴聞会実施(日本ドーピング防止規律パネル)
2011/2/3　日本ドーピング防止規律パネル決定(当該選手へ)
2011/2/18　日本バスケットボール協会理事会において規律パネルの決定を承認
2011/2/28　アイシンシーホース関係者への聴聞会実施(JBA)
2011/2/28　日本バスケットボール協会倫理委員会実施
2011/3/5　日本バスケットボール協会理事会において当該チームへの処分決定

■補足
・第86回天皇杯・第77回皇后杯全日本総合選手権大会男子決勝の個人競技結果失効については、個人記録は抹消されるが、チームの得点ならびに勝敗には影響しない